情け容赦ない会計検査院
会計検査院が絡む社会保険調査の思い出です。
社会保険の調査は、未加入者がいないか?算定基礎、随時改訂が適法になされているか?
という観点から定期的に実施されます。
指示された日時に年金事務所に赴き、事務所の職員の方と会計検査院の担当者から調査
を受けました。
調査の結果、パート従業員1名の遡及加入、となりました。
確かに、該当の従業員は、業務繁忙を理由に3ヶ月間、社会保険加入要件を超える勤務を
していました。
その後2ヶ月は、加入要件未満の勤務でしたが、今後の勤務を見据えて社会保険加入の届
出をしました。年金事務所から加入承認の通知も届きました。
このような経緯があり、すでに加入承認をもらっていることを抗弁しましたが、結論は、業務
繁忙時期に遡っての加入でした。6ヶ月前から加入せよ、とのことです。
会社および本人とも6ヶ月分の社会保険料負担が発生します。
ネットや専門書で、社会保険加入要件の説明がなされていますが、実際の調査においては、
要件の基準が違っていました。
大量の書類の中からたった1名を見つけ出す情け容赦ない会計検査院でしたが、いい教訓
になりました。
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